yohira〜職人つれづれ日記〜(アメブロ・引越し中)

旧端午

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朝、笹餅の写真をアップしながら、

何も節句について触れなかった…んで、今一度書きます。

すみません。

この方(妹子)は、初・旧端午ですが、

本日、旧端午でございます。


秋田では、5月5日の柏餅より、

旧端午に巻く、笹餅や笹巻の方が馴染みが

あるかもしれません。


もしかしたら、若い方はそうでもないかもしれませんが・・・


私のような世代は、5月5日の柏餅や菖蒲より、

旧の節句の笹餅を食べた記憶が色濃いです。


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昔、母が作ってくれた笹餅は、

今、よひらで販売させていただいているカタチのものでは

なかったです。


今は、よひらなら…ということでこのカタチ、このい草の

まわし方にして販売させていただいていますが、

このカタチは秋田純正ではないのです。たぶん。


私は、昔の和菓子の文献の中から

文章だけをたよりに何度も何度も…


三角形に切った笹餅サイズの段ボールに

い草を渡して結い方を完成させたのですが、

言葉は古いし、写真はないし…でとても苦戦した

記憶があります。


ただ、お客様から伺った話の中で、亡くなったおばあちゃんが

このまわし方をしていたとか、少数ではあるようですが、

秋田にもある巻き方みたいです。


県南・県北、中央、笹何枚で包むのか?や、

カタチも様々で、お話を伺うのも楽しいものです。


かどっこ、つのっこだけをひっかけて結う方法とか、

お米の国ならではの、美味しく食べるためのお母さん達の

強いこだわりが光ります。


今は、昔ほど大量に作られなくなったり、

包めない若い方も増えているようですが、大切にしたい

秋田の食文化の1コマです。


つるして大切に大切に…食べるんですよね♪



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いただきまぁーす!

こはぜむらさき

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やっと菓銘を。。。

4年もかかってしまったけど、どうしても中々、中々、

決められませんでした。

実はずっと作り続けていました。


細々となんですけど、それと同時進行で各パーツの試作を

し続けて、改良を重ねてました。


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これは、初期の写真。

現在の物は、中餡が濃い紫色・こはぜ色をしています。

そして、味もさらに美味しくなりました。


紫は、高貴な色だから…

菓銘を悩みに悩んでいた時、ふとそのフレーズが頭に浮かび、

美しいこはぜ色をした餡を菓銘に入れました。


江戸紫という色名があるように、

こはぜにはこはぜだけに発することが出来る色がある。

と、思いました。


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私の本業は、技術屋なので、

古典的な和菓子を作ること、レシピ通りに作者の意を汲んで

忠実に作ることも、好きな仕事です。


でも、私は、こんな仕事も大好きです。

無いものを新しく作り出す、オリジナルレシピを書くこと…


こはぜむらさきの他に、

だまこのお菓子であったり、その他にも実は出来上がっているけれど

日の目を見せていないお菓子が何点かあります。


かわいいかわいいお菓子達です。

1日でも早く、日の目を…と努力したいと思います。