室生犀星の「小景異情」。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
から始まる有名な詩です。
私は20代前半は東京で過ごし、嫌嫌ながら秋田に帰り、
その後秋田で過ごしました。
35を過ぎ、秋田を卒業して、今は、北海道で生活をしています。
私は今くらい、故郷と離れているのが好きです。
帰省に時間もお金もかかりますが、年1の帰省でお腹いっぱい。
毎日幸せに暮らしています。
誰しもみんな等しく、故郷や家族を感じている訳ではないと思います。
そんな人もいれば、そうじゃない人もいるのが世の中かと。
私は未だに、幼稚園での記憶や、過去に考え込む事もありますし、
つながりを窮屈に感じることがない、つながりの全くない今の生活が
私にはとても心地良いです。
生きづらさ、自分自身への異物感?違和感をずっと抱えて生きて来た私は、
最近、離れているからこそ、良い関係でいられる事もあるんじゃないのかな?
と、感じています。
なんで今、こんなこと書いているのか?と言いますと、
色々考えたり、まだ心配する必要ないのに心配になってしまった事がありました。
それで色々、秋田について考えたり、今までの諸々について考えた中で、
この詩について、久々に考えたのでした。
何事も密はダメです。距離感、大切です。