sir-etok Life

そんな中、ある日…

あるお休みの時でした。

 

私は突然、羅臼に行こうと思い立ち、

下山のために外を、野営場方向へ歩いていました。

 

トボトボトボトボ…

 

右側から、鋭いいくつかの視線を感じます。とっても感じます。

 

クマ、ここらへん出るって聞いてるけど、クマ…なわけないよなぁ…。

でも、めっちゃ、こっち見てるよな…。

 

と、考えながら歩いてました。

そうしているうちに、どこからともなく、

 

なおこ~。こっち見れ~。こっち見れってば~。

早くこっち見れ~。

 

と、とうとう聞こえてくるはずのない声が聞こえて反応してしまうくらい、私はヤバいことに

なっているのだなと、自覚ながら、恐る恐る右を見ると・・・・・

 

 

 

 

 

あはっ!?

なに?なによ?

シカコが私をガン見している…。思いっきりガン見している…。

 

あれっ!?

なんか、シカコの後頭部あたり、黒くないか?

 

 

 

良く見れ!

と、いわんばかりにこっちに、謎の黒い物体も見せてくれました。

 

そこにいたのは、背中にカラスをのせた、シカコでした。。。

シカコもカラスも思いきり、カメラ目線でした。

 

※ シカコも、カラスも野生動物です。

 

 

撮影日 2016年7月10日

また…

 

こんな日もありました。中抜け時間のお話です。

午前の仕事が終わり、従食でごはんを食べて寮に戻ってきたら、

シカコさんとチッカちゃんの群れがいて、もう可愛くて可愛くて、

それをずっと見続けてしまい、気がついたら1時間たっていたことがありました。

 

チッカというのは、小さいシカコちゃんのことです。

勝手に名付けて呼んでました。

呼んでいた他に、話しかけてもいました。

 

 

私が時間を問わず、月明かりの下でも雨の中でもあまりにもシカコちゃんに話しかけ、

個体を見分けていたため、

「そんなに可愛いんだったら、引き上げる時にどれでも好きなの1匹、

首に縄つけて秋田に持っていけ。1匹や2匹持って帰ったって、こんだけいるんだから…」

と、言われてました。

 

お知らせとしましては、

秋田に持って帰っていませんので、実物はお見せできません。。。

 

撮影日 2016年8月9日