2017年 1月 の投稿一覧

仕事の仕方は誰に教わるのか?

~~~さんです。と書けたら良いのですが。

 

仕事の仕方というのは、月並みな言い方ですが、仕事に教えてもらいました。

今も教わり続けています。

昨日書いた、三方のことを考えて、毎日朝から晩までひたすら仕事をしていると、

だんだんいろんなことが見えてきて、毎日進歩して行くことが出来ると思っています。

厨房の中での仕事の学び方は、老害か?ベテランか?の話の時にでも。

 

よく、専門学校で何でも教わることが出来ると思っている方がいらっしゃいます。

私は昔、

”専門学校を出ているからって、上から目線で物を書いて、何様のつもりなんだ”

と、メールや、コメントの攻撃を受けたことがあります。

自慢の手作りお菓子を作っている方なのですが。

 

私にとって、日本菓子専門学校を卒業しているということは、

上から目線になる道具ではありませんでしたし、もちろん何様のつもりにもなれませんでした。

そんな余裕を感じたことはなく、私にとっては、重圧、重荷、十字架を背負っているような…、

入学と同時に、ひたすら努力、努力、努力と私に強いてきたような存在でした。

でしたと言いますが、これはこの業界に居る限り、感じ続ける重圧だと思います。

 

今でこそ、感謝の気持ちを持っていますが、学生当時はノイローゼ?のようになりながら

先生に質問したり、技術の習得に努めていたような記憶があります。

 

同級生は、全国各地のお菓子やさんの息子さん娘さんです。

韓国の大手お菓子やさんの息子さんもいらっしゃいました。

私とは、スタートラインが全然違うのです。同級生は家に帰ったら、お菓子やさんです。

私はガスやの娘です。生まれ育った家が違うのです。

ひたすら努力しなければ、お菓子やさんにもパティシエにも、和菓子職人にもなれません。

人の何倍も努力しなくてはいけないし、自分がここまで出来るってことは、

他の人はもっと出来るはずだなど、仕事の仕方を学ぶ基礎、姿勢を教えてくれたのが、

専門学校だったのだと、私は思っています。

 

だから、ずっーとずっーと、お菓子と向き合っていた記憶が鮮烈にあるのです。

 

 

 

 

 

写真は、KINOTOYA BAKE ポールタウン店

どんなことを考えて仕事をしているのか?

自分は、仕事をする時、

 

三方にとって良い仕事をすること。

 

と、心に決めて仕事をしています。

 

 

三方とは、まず一方はお客様にとって良い仕事をすること。

二方目は、周りの人達にとって良い仕事をすること。

最後は、自分にとって良い仕事をすること。

 

よひらをやっている時の二方目の周りの人達とは、

仕事を手伝ってくれる母はもちろん、よひらで使っている素材を

作ってくださっている生産者の方々に感謝して、

その素材の持っている特性を最大限引き出せるように…と思っています。

 

お客様のことを考えて…は、どこの職場に行っても良く聞く言葉です。

お客様の部分は今日は割愛しますが、二方目の周りの…というのは、

次の日にこの仕事をする人のことを考えて仕事をしたり、

この今、私が仕事をして出来上がった物を、この後提供して下さるサービスの方の事を考えたり、

私がこの仕事をするために、私の前に仕事をして私に渡してくれた方のことを考えたり…

などの、周りの方々への気遣いをもった仕事です。

自分だけ良い(楽な)思いをする仕事は…仕事は仕事でもやっつけ仕事で

するべきではない仕事の仕方だと思います。

 

自分にとって良い仕事とは…後味の悪い、半端な仕事はしないことです。

そんなことをしてしまったら、心にそれが引っかかったままになり、

気持ちが悪くて、私には耐えられなくなってしまいます…

 

毎日毎日、同じ仕事をしていても、それはただの繰り返しではなくて、

昨日よりはもっと綺麗に上手に仕事が出来るようになろう、

昨日よりもっと早く正確な仕事が出来るようになろう、

など、毎日新たな目標を持って取り組んでいるので、私には積み重ねです。

 

私と仕事をした人が、気持ち良く仕事が出来るように、

一緒に働きたいと思ってもらえるような職人になりたいと思っています。